隠岐の島4島めぐり【後編】


 

 

こんにちは!やまとごころキャリアスタッフのAyuです。

前回に引き続き、隠岐の島4島めぐりのレポートをお届けして参ります!

 

⇒隠岐の島4島めぐり【前編】はこちら

 

今回は、島前(どうぜん)と呼ばれる3つの島「海士町(あまちょう)」「知夫村(ちぶむら)」「西ノ島町」をご紹介して参ります!

 

海士町編

 

隠岐の島旅2日目の昼は、島後(どうご)からフェリーで海士町に向かいます。隠岐の島町の西郷港から海士町の菱浦港までは約70分の船旅です。

 

 

海士町の人口は約2,300人で、4島の中では3番目の規模です。特に教育や移住に力を入れている島で、島前エリア唯一の高校である隠岐島前高校では、「島留学」として県外から積極的に生徒を受け入れています。現在では、全校生徒の約半数が県外からの留学生で、倍率はなんと2倍だそうです。

 

海士町に到着すると、「ないものはない」という島のキャッチコピーが書かれたポスターや、「キンニャモニャ」という謎の言葉が書かれたポスターが目に入ってきます。「キンニャモニャ」の正体を知りたい方は、ぜひ検索してみてください。笑

海中展望船あまんぼう

海士町で最初の体験は「海中展望船あまんぼう」です。あまんぼうは、海士町の海を水上と水中の両方から楽しめる、半潜水型展望船です。前半はガイドさんの説明を聞きながら「三郎岩」などの景勝地を海の上から見学します。

 

 

後半は船内に入って、魚たちが泳ぐ姿を海中から見ることができます。予想以上にたくさんの魚たちが群がり、勢いよくエサを食べる様子に年甲斐もなく興奮してしまいました。笑 ガイドさんの解説もとても面白く、島前についての理解が深まるので、おすすめのアクティビティです。

 

明屋海岸

あまんぼうを降りた後は、観光案内所で電動自転車を借りてサイクリング。海士町は交通量も少なく、自転車で快適に走ることができます。(海士町には信号が1つしかなく、それも子供たちへの教育用とのこと!)

 

 

まずは島の北東に位置する「明屋(あきや)海岸」を目指します。菱浦港からは少しアップダウンのある道を30分ほど走りました。明屋海岸は、波風の浸食によってできた穴がハート型に見えるため、幸運や縁結びのパワースポットとして人気だそうです。エメラルドグリーンの海と赤い断崖とのコントラストが美しく、ずっと見ていたくなるような景色でした。

 

隠岐神社

「隠岐神社」は、菱浦港と明屋海岸の中間あたりに位置しています。隠岐神社には、鎌倉時代に島流しに合い海士町で19年間過ごされた「後鳥羽上皇」が祀られています。後鳥羽上皇の崩御700年に合わせて、1939年に建てられた比較的新しい神社です。周辺には、後鳥羽上皇の住まいの跡地や御火葬塚などがあります。後鳥羽院資料館も併設されているため、歴史好きの方はぜひ訪れてみてください。

 

 

隠岐神社から菱浦港まで戻ったところでサイクリングは終了! 3時間でゆったり周ることができましたが、明屋海岸までの道のりは結構アップダウンがあったので、電動自転車がおすすめです。

隠岐牛

 

サイクリングでお腹を空かせた後は、幻の和牛と言われる「隠岐牛」を食べに「島生まれ島育ち 隠岐牛店」に伺いました。

 

一般的に「〇〇牛」という土地の名前が付いたブランド牛のほとんどがその土地で生まれた牛ではないそうです。一方で隠岐牛は、隠岐の島生まれ、隠岐の島育ちの雌牛で、肉質はA5ランクかA4ランクのみという、厳しい基準をクリアした黒毛和牛しか名乗れないとのこと。規格が厳しく、年間120頭ほどしか隠岐牛になることができないため、一般市場にはほとんど出回っていないそうです。

 

隠岐牛店では、隠岐牛の焼肉をいただきましたが、脂が口の中でとろけて絶品でした!

Entô

海士町での宿泊は、以前から泊まってみたいと思っていた「Entô(エントウ)」を選びました。Entôは日本初の本格的なジオ×ホテルとして、2021年7月にオープンし、全国的にも注目されているホテルです。

 

今回宿泊した別館NESTは海側が全面ガラス張りとなっており、客室に入った瞬間に素晴らしい景色が飛び込んできます。家具やアメニティなどは、シンプルかつミニマルで「ないものはない」という新しい贅沢・新しい旅のカタチを提供することをコンセプトにしています。

 

 

別館1階にある展示施設「Geo Room “Discover”」は一般にも開放されており、素敵な空間から絶景が楽しめますので、ぜひ足を運んでみてください。またホテルのスタッフの方は、県外から移住された若い方が活躍されているのが印象的でした。

 

 

Entôでの朝は、贅沢な空間でのんびり過ごす予定だったのですが、次の島に移動するための内航船が故障で終日欠航になり、唯一動いていたフェリーに乗るために、少し慌ただしい朝となりました。笑

知夫村編

 

ハプニングもありましたが、予定より1時間早く海士町を出発し、次の目的地の「知夫村」に向かいました。

 

 

知夫村は知夫里島(ちぶりじま)とも呼ばれ、人口はわずか600人の小さな島です。島では人口とほぼ同じ約600頭の牛が飼育されており、島の約半分を占める放牧地で悠々自適に暮らしています。また、かつての町長が4匹のタヌキをペットとして連れてきたところから繁殖し、なんと今では2,000匹以上の野性タヌキが生息しているとのこと!(知夫村以外の3島にはタヌキはいないそうです。笑)

赤壁

知夫村に着き、まずは港でレンタカーを借りました。島内のレンタカーは4台しかないそうなので、島内で借りる際は必ず予約をされてくださいね。午後からは雨予報だったため、午前中にメインの観光地を周ることにしました。

 

地図に従って「赤壁(あかかべ)」を目指して車を走らせていると、突如、黒毛の牛が出現!第一島人よりも先に、第一島牛に出会ってしまいました。笑 狭い道を牛が占領し、通せんぼう状態です。レンタカー屋のお姉さんの助言通り、最大限スピードを落とし、スレスレまで牛に近づくと大抵の牛は退いてくれます。それでも退いてくれない場合は、車の窓を開けてドアを手でバンバン叩きます。猫バンバンならぬ、牛バンバンです。笑

 

 

後で知ったのですが「テキサスゲート」と呼ばれる金属製の溝が道路に設置されており、牛と人の生活区域を分ける境目になっているそうです。そのため、テキサスゲートを越えるとそこは牛の楽園だったのです。笑

 

牛の楽園を慎重に進んだ先に、赤壁への入り口がありました。そこからは車を降りてしばらく歩いて進みます。階段を上った先にあったのは、とんでもないスケールの赤い崖。崖の上に生えた草の緑と、赤壁、紺碧の海のコントラストは息を呑むほどの絶景。こんな景色を独り占めしてもいいのかと不安になってしまうくらいの素晴らしい景観でした。

 

 

この感動は写真では伝わり切らないので、隠岐に行かれる方は絶対にご自身の目で確かめて欲しいです。ちなみに柵などは設置されていないので、高所恐怖症の方はかなり怖いかもかもしれません。笑

赤ハゲ山展望台

赤壁の後は「赤ハゲ山展望台」を目指して進みます。赤壁よりも牛の量が増えるので、ご注意ください。笑 放牧地を登り切ったところにある展望台では、360度パノラマの絶景が待っていました。牛さんたちと格闘しながら進んできた道のりも、展望台から振り返るととても美しいですね。

 

島津島と白壁

初日の隠岐自然館で、最近では「赤壁」だけではなく、「白壁(しろかべ)」もおすすめだと伺っていたため、「島津島(しまづしま)」にある白壁に向かうことにしました。島津島は知夫里島の南東に位置する小さな島で、知夫里島とは細い橋で繋がっており、歩いて渡ります。

 

 

橋を渡った後は、海沿いの遊歩道を進むと、ビーチの先に小さな神社が見えてきます。神社の横を少し上ると、白壁がありました。白と茶色の幾何学的な模様の岩壁はまるで人工的に作られたかのようです。じっくり眺めていると、パンやチョコケーキのように見えてきて、お腹が空いてきます。笑

 

まだ観光地化されておらず、秘密のスポットのような様相なので、冒険好きの方はぜひ訪れてみてください。

 

 

 

 

もともと飲食店の少ない知夫村ですが、その日は宿泊予定の「民宿なかはま」が運営している「ダイニングカフェDONA」しか開いていないとのことだったので、早めにチェックインさせていただき、ランチをいただきました。

 

昼食後は雨が降り始めるまでの間、ドライブや散歩をしましたが、昼間にも関わらず野性タヌキにたくさん遭遇したのには驚きました!そのうち雨が降り始めたので、その日の午後は宿でのんびりと過ごし、夕飯は宿でお魚をたっぷりいただきました。

 

 

西ノ島町編

 

翌朝は復活した内航船で、4島最後の島「西ノ島町」に向かいます。

 

 

 

西ノ島町は、島前では一番大きな島で人口は2,500人、スーパーもある島です。隠岐の島観光の目玉である、摩天崖や国賀海岸などがあるため、隠岐観光に来たら外せない島でしょう。

摩天崖

その日も雨予報だったため、雨が降ってくる前にメインスポットから周ることにしました。レンタカーを借りて、最初に向かったのは「摩天崖(まてんがい)」。摩天崖も放牧地にあるため、牛の楽園かなと想像していましたが、天気が悪くなるのを察知してか、それほど多くの牛には出会いませんでした。知夫村に比べると道も広いので、牛がいても運転しやすいのではないかと思います。

 

摩天崖の駐車場に着き、そこから先は歩いて展望スポットを目指します。雨は降っていなかったのですが、ところどころ霧がかかっていて見通しが悪く、ガイドブックに載っているような絶景は拝めませんでした。ただ、霧がかかったり晴れたりする様子とひんやりとした空気がとても幻想的で、まるで異世界にいるような感覚でした。次回は晴れた日に訪問し、摩天崖遊歩道も散策したいと思います。

 

赤尾展望所

摩天崖は放牧された馬が見れるスポットだと聞いていましたが、その日は馬の姿を確認できませんでした。がっかりしていたところ、次の目的地である「赤尾展望所」への道中で馬の群れを発見!馬の横を車ですり抜けるのも大迫力で、思わず興奮してしました。笑

 

 

赤尾展望所は、摩天崖・通天橋・天上界・国賀浜などを一望できる絶景ポイント。あいにくの天気でクリアには見れませんでしたが、それでも十分素晴らしかったです。

 

由良比女神社

次に訪れたのは「由良比女(ゆらひめ)神社」イカ寄せ伝説の残る面白い神社です。

 

神社の目の前に広がる小さな浜はイカ寄せの浜と呼ばれ、例年11月末頃からイカが打ち寄せられます。これは、由良比女命が芋桶に乗って海を渡っているときに、海に浸した由良比女命の手をイカが引っ張ったのでそのお詫びのしるしに、毎年由良の浜にイカの群が押し寄せるようになったと伝えられています。

 

ただの伝説かと思いきや、昭和のイカ寄せの実績が案内板に書かれており、突っ込みどころ満載で面白かったです。笑

 

 

 

 

そうこうしているうちに雨が強くなってきたので、「西ノ島町コミュニティ図書館 いかあ屋」に立ち寄ることにしました。海を見ながらのんびり読書を楽しめるスペースや、畳の部屋まであり、近所にあったら毎日行ってしまうだろなぁと思うほど素敵な図書館でした。

 

お昼ご飯は、いかあ屋の近くにある「あすか軽食喫茶」で、ちゃんぽんをいただきました。人気店のようで次から次へと人が来ていたため、行かれる方は予約をしておくとよいかもしれません。

国賀めぐり定期観光船

強い雨が降っていたのですが、幸運なことに「国賀(くにが)めぐり定期観光船」は運行となりました。観光船は船引運河を通った後、午前中に見た摩天崖や通天橋などの国賀海岸を海から見ることができるコースを走ります。

 

 

国賀海岸は、海上から見る方が更にスケールが大きく感じ、自然の雄大さを体感することができました。また、狭い岩の間をギリギリで通り抜ける際はスリル満点です。波が穏やかな時には「明暗(あけくれ)の岩屋」という長さ250mの洞窟に入れることもあるそう。

 

こちらもぜひ体験していただきたい素晴らしいアクティビティでした!

 

 

 

 

西ノ島町には他にも行ってみたい場所がいくつかありましたが、強い雨のため今回はここまでにして、別府港から徒歩3分ほどのところにある「海月堂(くらげどう)」にお邪魔しました。海月堂は廃校になった小学校をリノベーションし、今年の3月にオープンしたばかりのカフェ兼雑貨屋です。とてもお洒落で素敵な空間でしたので、西ノ島で時間が出来た際はぜひ訪れてみてください。

 

 

 

最後のお宿は「旅館みつけ島荘」。こちらの宿はとにかくお食事がボリューム満点!お造り、焼き魚、貝、鍋、ステーキなど、食べきれないほどの料理が並びます。特に隠岐の島産の岩ガキは大きくてクリーミーで最高でした!

 

 

 

最終日は、旅館で美味しい朝食をいただいた後、別府港から高速船に乗って本土に戻りました。4泊5日の隠岐の島旅はこれにて終了です。

 

まとめ

 

調べてみたところ、4島めぐりは通常2泊3日や3泊4日で周るそうですが、4泊5日でも足りないと思うほど、それぞれ個性のある見所満載の島々でした。天候の影響で、行けなかった場所や十分に楽しめなかった場所もあったため、いつか絶対にリベンジしたいと思います!

 

隠岐の島にはこれほどの観光資源があるものの、立地的な問題もあり、現状観光客は年間5万人ほどだそうです。もちろん観光地化が進んでいないからこその良さもありますが、一人でも多くの方に隠岐の島を体感してもらいたいと思いました。

 

この記事を読んで、隠岐の島への旅行に興味を持たれた方は、隠岐ジオパーク推進機構が運営する「隠岐の島旅」というサイトをぜひチェックしてみてください!来年の3月末までの間、条件を満たせば帰りの船が無料になる「おき得乗船券」も実施中ですので、ぜひこの機会に隠岐に訪れてみてください。

⇒隠岐の島旅

 

また現在、隠岐ジオパーク観光推進機構では、マーケティングスタッフを募集中です。隠岐の島の観光を一緒に盛り上げてみたいという方は、ぜひ応募してみてください!

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いきなり移住は難しいという方には、20代限定ではありますが「大人の島留学」という制度もあります。まずは移住や島暮らしを体験してみたいという方はぜひチェックしてみてください!

⇒大人の島留学

 

以上、長編になりましたが、隠岐の島旅レポートでした!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

 

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