はじめに
こんにちは!やまとごころキャリアスタッフのAyuです。
久しぶりの更新です(約1年半ぶり)!
7月上旬に「隠岐の島」旅行に行ってきました。
日本国内にいるとは思えない絶景や異文化(?)体験がたくさんあったため、記事に残すことにいたしました!
「隠岐ってどこ?」
「次の旅行はどこに行こうか考え中」
「自然の凄さを体感したい!」
「ゆったり島時間でリフレッシュしたい!」
「地方に移住を考えている」
1つでも当てはまった方はぜひ、読み進めていただけると幸いです!
隠岐の島とは?
「隠岐(おき)の島」と聞いて、何を最初に思い浮かべましたか?
歴史の授業で、後鳥羽上皇や後醍醐天皇が隠岐に「島流し」されたことを学んだ記憶があるという方は多いかもしれません。
ただ隠岐が島根県にあるというのを知っている人は少ないのではないでしょうか?
隠岐の島は、島根県から40~80km北に位置する、日本海に浮かぶ島々です。
隠岐諸島には180もの小島が存在しますが、そのうち人が住んでいる島は4つ。
4島のうち一番大きく「島後(どうご)」と呼ばれているのが、隠岐の島町。
他の3島は合わせて「島前(どうぜん)」と呼ばれており、西ノ島町(西ノ島)、海士町(中ノ島)、知夫村(知夫里島)で構成されています。
隠岐諸島は「ユネスコ世界ジオパーク」に認定されており、世界的に価値のある地質や景観を多数有しています。また、南方に生息する植物と北方に生息する植物がなぜか隠岐では同居しているなど、独自の生態系を持っています。そして自然だけではなく、後鳥羽上皇が流れ着いたことにより発展した文化など、隠岐の島ならではの伝統的な生活が、今も色濃く残っています。
隠岐の島へのアクセス
隠岐の島に行く方法は何パターンかあります。
島後には隠岐空港があり、伊丹空港もしくは出雲空港から直行便が出ています。
船でアクセスする場合は、島根県の七類港からフェリーと高速船、もしくは鳥取県の境港から高速船が出ています。フェリーだと約2時間半、高速船だと約1時間半で、本土から島後の西郷港まで行くことができます。
今回私は東京からだったため、午前中に羽田空港から米子空港に飛行機で飛び、米子空港から境港までは鬼太郎列車で移動し、水木しげるロードで昼食を取った後、高速船で島後の西郷港に向かいました。
島後(隠岐の島町)1日目
今回の旅は、隠岐の島のDMOである「隠岐ジオパーク推進機構」の角橋さんのプロデュースで、各島1泊ずつ計4泊5日で隠岐を満喫することにいたしました。
高速船が西郷港に到着したタイミングでゲリラ豪雨に見舞われたため、ひとまず雨宿りも兼ねて、西郷港に併設されている「隠岐自然館」で隠岐について学ぶことにしました。
隠岐自然館
「隠岐自然館」は、隠岐の島の成り立ちや、地質学的な特徴、独自の生態系や文化について学ぶ事ができる施設です。
担当者の方にガイドをしていただきながら、館内を周りました。教えていただいた中で印象的だったことをご紹介します!
・隠岐の島には鹿やイノシシなどは生息しておらず、在来生物として最も大きい哺乳類はオキノウサギ。
・南方や北方の高地にしか見られない植物がなぜか隠岐の低地で見ることができたり、隠岐にしかいない固有の動物がいたりと、まだまだ解明されていない謎も多く、隠岐は研究者の方や生物好きの方からも人気のスポット。
他にも固有種を守るために、外来種を駆除する取り組みなども紹介していただきました。ちなみに展示されているオキサンショウウオがとても人懐っこく、見ていると近寄って来てくれるのがとても可愛かったです。
隠岐観光を始める前に、ぜひ「隠岐自然館」に立ち寄っていただくことをおすすめいたします!
壇鏡の滝
雨も止んだので、ここからは角橋さんに島後の名所を車でアテンドいただきます!
道中で隠岐空港や牛突きの牛舎、舟小屋などを紹介いただきつつ、最初に訪れたのは、隠岐随一のパワースポットと噂の「壇鏡(だんぎょう)の滝」。
山の中にひっそりとたたずむ鳥居をくぐった後は、川沿いを歩いて進みます。渓流にはオキサンショウウオが生息しており、運が良いとその姿を見ることができるそう。突き当りに壇鏡神社があり、雄滝と雌滝の2つの滝がそれを挟むような形で流れています。
高さ40mの岩壁から滝が流れ落ちる様はとても雄大で、自然のパワーを体感することができました!私たちが訪れた時は、雨の後だったため、普段より水量が多く迫力が増していたようですが、晴れている日には、虹がかかっていることも多いそうです。晴れている日の壇鏡の滝も見てみたいですね!
水若酢神社
次に訪れたのは「水若酢(みずわかす)神社」。隠岐の島は神々の島とも呼ばれるほど神社が多く、島前・島後合わせて100以上の神社があります。その中でも水若酢神社は、全国最古の神社リストである「延喜式神名帳(927年)」に最上格の名神大社として記された隠岐国一宮です。また、茅葺屋根が特徴的な本殿は「隠岐造り」と呼ばれる建築様式で、国の重要文化財にも指定されています。
境内には、映画「渾身KON-SHIN」の舞台となった土俵があるのですが、隠岐の島町では相撲が盛んに行われており、島内で祝い事がある度に相撲大会が開催されるとのことです。
本来であれば、夕方には島後観光のハイライトの「ローソク島遊覧船」への乗船を予定していましたが、残念ながら高波の影響で欠航となってしまいました。次回はリベンジしたいです!
夜は「居酒屋鱗(りん)」さんに、地元の方や移住者の方を集めて飲み会を開いていただきました。地元ならではの祭りや漁、食の話など、驚くような話をたくさん聞くことができ、とても楽しい時間でした!いただいた料理(特にバイ貝の刺身とバイフライ)が絶品だったのですが、写真を撮るのをすっかり忘れてしまったため、気になる方は実際に訪れて味わってみてください。笑
1日目の夜は、西郷港から徒歩1分の「hotelのち」に宿泊しました。新築のホテルでお部屋の設備もばっちりで、お洒落なカフェも併設されており、長期滞在したくなる素敵なホテルでした。
翌日の朝は、ホテルで朝ごはんに「寒シマメ漬け丼」をいただきました。寒シマメとは、冬の一番おいしい時期に獲れたするめいかのことで、隠岐の島名物です。宿泊者以外も併設のカフェ「ゆらぎ」でもいただけるようです。
島後(隠岐の島町)2日目
2日目の午前中も引き続き、角橋さんに島後をアテンドしていただきました。
今日は島後観光の見所でもある「隠岐3大杉」を巡ります。
隠岐3大杉その①:岩倉の乳房杉
車で山道を登ったところにある「乳房杉(ちちすぎ)」は、樹齢800年の巨木で、幹が途中から15本に分かれて、そこから24個の気根が垂れ下がっていてます。この世のものとは思えない不思議な形の杉です。周囲にある岩の隙間からは、ひんやりとした空気が吹き出していて、夏なのに涼しく感じる神秘的な場所でした。
唐傘の松
乳房杉を見た後は山を下って、水木しげる先生のルーツとも言われる武良エリアに立ち寄りました。ここには「唐傘の松」と呼ばれるカメラに収まりきらないくらい立派な松が立っていて、「武良祭」の会場となっているそうです。
またそのすぐそばには、中村海水浴場があり、海を見ながら食べるソフトクリームが絶品だと紹介していただいたのですが、残念ながら営業時間外だったため、こちらも次回リベンジしたいと思います。笑
白島展望台
続いて「白島(しらしま)展望台」に訪れました。展望台まで続く遊歩道の脇には、アジサイが見事に咲き誇っていました。ちょうど梅雨の時期でラッキーと思っていたのですが、隠岐の島ではなんとアジサイは雪の降る季節まで見られるそうです!
展望台からは、これぞ島旅というような美しい景色が一望できました。ちなみに白島の由来ですが、島が白いからという理由の他に、99の小島があるため、百引く一で「白」島となったという説があるそうです。豆知識です。笑
隠岐3大杉その②:中村のかぶら杉
次に立ち寄ったのは「かぶら杉」。こちらは樹齢600年の杉で、根本付近から6本に分かれてまっすぐに伸びる、高さ約40mの巨木です。横長の写真では伝わりづらいと思いますが、とても力強い印象を受ける杉でした。
フェリーの中で食べるお昼ご飯を確保するために、地元の学生のデートスポットだと噂(?)の「サンテラス」に立ち寄りました。隠岐の島では一番大きいスーパーだそう。
ちなみに隠岐の島にはいわゆるコンビニはありません(ヤマザキYショップがあるのですが24時間ではないようです)。隠岐旅行の際は「忘れ物したらコンビニで買えばいいやー」が通用しないので、少し注意が必要かもしれません。笑
隠岐3大杉その③:八百杉
最後に訪れたのは、隠岐国の総社である「玉若酢命(たまわかすみこと)神社」。こちらも本殿は隠岐造りで、重要文化財に指定されています。毎年6月5日には、隠岐島後三大祭りの一つ「御霊会風流(ごれえふりゅう)」が行われます。
こちらの境内に立っているのが「八百杉(やおすぎ)」です。樹齢はなんと2,000年とも言われており、高さは38m、根本の周囲は20mの大木です。目の前で見ると大迫力でしたが、写真でも人と比べるといかに大きい杉であるかが分かるのではないでしょうか。
海士町へ向かうフェリーの時間が迫ってきたため、島後の旅はここまで。
ローソク島や那久岬、油井前の洲など、天候などの影響で行けなかった場所もあったため、ぜひまたリベンジしたいと思います!
アテンドしていただいた角橋さん、本当にありがとうございました!
後編では、島前3島(海士町、知夫村、西ノ島町)の旅をお届けしたいと思います!
日本とは思えない絶景や、島民よりも牛やタヌキとの遭遇率が高い不思議な島などをご紹介していきますので、どうぞ続きもお楽しみに!
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