6.「応募書類」作成の心構え
転職活動において必須であり、書き方に悩むことも多い「履歴書・職務経歴書」。
応募書類は、応募企業とのファーストコンタクトです。
自分を商品と見立てると、応募書類はカタログの役割とも言えます。
応募書類だけで、採用担当者に「この人と会ってみたい」と思わせないと、次のステップに進むことすらできません。
応募書類作成のキーワードは「採用担当者目線」。
応募書類を提出する前に、自分が採用担当者だったら、この書類を見てどう思うかを意識してみましょう。
履歴書と職務経歴書の目的の違い
前提として、履歴書と職務経歴書は全く別物です。
まずは履歴書と職務経歴書の目的の違いを知るところからスタートしましょう。
＜履歴書＞
採用担当者にとって履歴書は、応募者が「どんな人か」を見るための書類であり、減点方式で見られるケースが多いです。
＜職務経歴書＞
採用担当者にとって職務経歴書は、応募者が過去に携わっていた具体的な業務から応募者のスキルを知り、自社でもその能力を発揮できるのか（＝再現性）を見るための書類です。
採用担当者が見るポイント
それぞれの書類で採用担当者が見ているポイントをまとめました。
＜履歴書＞
・作成ルールに則って丁寧に書かれているか ⇒ビジネスマナーの有無や丁寧に仕事ができるかどうかの判断
・転職回数は問題ないか ⇒組織への適応力があるかどうかの判断
・学歴や職歴に一貫性があるか
・実務に活かせる資格や免許はあるか
・自社に入社したい思いは強いか（主に志望動機から）
・勤務可能な居住地か
・ITリテラシーがあるかどうか
過去の経歴などの内容ももちろん大切ではありますが、作成ルールに則って丁寧に書かれているかも、履歴書においては重要なチェック項目となります。
＜職務経歴書＞
・過去にどのような企業でどのような仕事に取り組み、どのような成果を上げてきたのか ⇒企業が求めるスキルを持っているかの判断
・経験と希望する業務に関連はあるか、適合性はあるか
・企業が求める人材像と合致するか
・プレゼンテーション能力があるか
・仕事に対する意欲は高いか
・応募企業に合う内容にカスタマイズされているか ⇒入社意欲の高さを判断
職務経歴書では、自分の優秀さをアピールするだけではなく、「応募先で活かせる」業務経験やスキルを明確に伝える必要があります。
採用担当者が見る順番
履歴書 ⇒ 職務経歴書
履歴書の出来によっては、職務経歴書は見られない可能性もあります。
次の項目では、マイナスポイントを払拭する「履歴書の書き方」をご紹介いたします。
