9.「面接」対策~準備編~

ここからは面接対策を準備編と当日編に分けてご紹介いたします。

 

ここまでのフロー(転職の軸を決める、自己分析、応募書類の作成)で、面接で話す材料の準備はできているはずです。面接に必要なことは、それをどのように面接官に伝えるかです。自分という商品を売り込む意識で臨みましょう

 

ここからは、面接の流れ、よく聞かれる質問、話し方のコツなどをお伝えしますが、最も重要なことは「練習」です!普段からプレゼン慣れしていて、面接は100発100中!という人以外は、練習を繰り返し行うことを強くおすすめします。

 

面接の流れ

一般的な面接は下記のような流れで進みます。

 

  1. 入室&自己紹介
  2. 職務経歴
  3. 自己PR
  4. 志望動機
  5. 転職理由
  6. 逆質問
  7. 退出

※間に企業からの会社説明・業務内容説明が入ることがあります。

 

入室&自己紹介

 

・ノックして「どうぞ」と言われたら入室します。
・挨拶をして「どうぞ」と言われたら着席します。
・最初に自己紹介を促されることがほとんどです。
・ここでは話しすぎずに1分程度に留めるように。とにかく簡潔さを重視しましょう。

 

職務経歴

 

・これまでの経歴を話すように求められた場合、だらだらと全てを網羅的に話す必要はありません。職務経歴書に記載した内容を元に、応募企業が求める職務を強調して話しましょう。

 

自己PR

 

自己PR(強み、長所)を聞く質問では、応募者の強みやスキル、経験が自社で活かせるかどうか(再現性)を判断します。ついつい自分の優秀さをアピールすることを重視してしまいがちですが、企業が求めているのは、今空いてしまっているポストにはまる人材です。

 

そのため、自己PRの目的を自分の優秀さアピールではなく、志望企業と自分の相性の良さを証明すること、言い換えると、企業が求める能力を持っていることを証明することだと捉えると、面接官に刺さりやすい自己PRになります。

 

★自己PRの話し方

 

企業が求める能力を持っていることを証明するためには・・・

 

・まずは、志望企業が求める能力(○○力)を特定しましょう。

(求人票の求める人物像、企業WEBサイトの事業内容、経営者メッセージ等から見つけることができます)

 

・次に、その○○力に合わせたエピソードを探しましょう。同じ経験でも○○力という切り口によって、話す内容は変わります。自己分析で学んだSTAR(状況/課題/行動/結果)を使ってエピソードをまとめてみるとよいでしょう。

 

・下記の構成で話すと面接官に刺さりやすいでしょう。

 

1. 結論 「私の強みは○○力です。」

2. 根拠 1の根拠として、上でまとめたエピソードを話す

3. 具体策 最後に自分の強みを活かして志望企業で実施できる具体策を話す

 

・職務経歴書の自己PRもこの方法に沿って書くとよいでしょう。

 

志望動機

 

自己PRでは、企業が求める能力を持っていることを証明することが目的でしたが、志望動機の目的は入社意欲・長く働き続けるという熱意の証明です。

 

人材採用・育成にはコストがかかるため、正社員採用の場合、企業側としては、長く働ける人を求めています。たとえ、2,3年でキャリアアップ転職を考えている場合でも、正直に話しすぎると不採用となる可能性が高いです。(嘘を付きたくないという場合は、契約社員や業務委託など、正社員以外の雇用形態を検討された方がよいかもしれません。)

 

★志望動機の話し方

 

入社意欲の高さや、長く働き続けることを証明するためには、下記の構成で話すと面接官に刺さりやすいでしょう。

 

  1. 自分の「転職の軸」を話す
  2. 志望企業の魅力を話す
  3. 軸と魅力がマッチしていることを伝える

 

1. 転職の軸(今回の転職活動の最優先事項)が、労働環境に関することの場合は、志望企業の魅力と絡めやすいような軸を用意しましょう(建前でも可)。労働環境に関することを伝える際には、オブラートに包んで話すようにしましょう。

 

2. 志望企業の魅力を話す時、自分らしいオリジナルエピソードを絡めると熱意が伝わりやすいです。逆に誰にでも語れるようなものは刺さりにくくなります。未経験業界の場合は、「業界を志望する理由⇒その企業を志望する理由」という流れで説明するとよいでしょう。

 

3.「自分の転職の軸と志望企業の魅力が完全にマッチしているため、御社を志望いたします」と伝えると分かりやすいでしょう。

 

転職理由

 

転職・退職理由を聞くことで、採用担当者が自社でも同じことを繰り返さないか、適応力はあるかなどを判断します。

 

前の会社の愚痴は絶対に言わないようにしましょう
なるべくポジティブに変換しましょう
※「~が嫌だから」ではなく「~がしたいから」に変換。
・2~3か月の短期離職の場合は、嘘っぽくならないようにしましょう。
・志望動機と転職理由が食い違うと信憑性が下がるため、気をつけましょう。

 

ここに時間を割くよりも自己PRや志望動機の方が重要です。可能な限り、さらっと進めるようにしましょう。

 

逆質問

 

面接の最後に「何か質問はありますか?」と担当者から聞かれることを「逆質問」と言います。逆質問の内容によっては、入社意欲をアピールできますが、逆に入社意欲の無さを露呈することにも繋がりますので、とても大事なポイントです。

 

「特にありません」はNG。入社意欲が低く見られてしまいます。
・調べたら分かるような質問をするのも逆効果です。
・事前に複数準備しておくとよいでしょう。もし事前に準備した質問が、面接中に解消された場合は、「疑問点は面接中に解決しました」と伝えましょう。
・中途採用の場合はミスマッチを防ぐために、条件面なども可能な範囲で確認してもよいでしょう。面接の空気を読んで、そのタイミングで聞くべきか否かを判断することも必要です。
・上級テクニックではありますが、面接官の発言を活用した質問ができるとベストです。会社への関心だけでなく、面接官への関心も伝えることができます。

 

退出

 

互いの質疑応答が終わると、面接は終了です。

 

・退出時には「本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました。」という御礼に加えて、「ぜひ御社で頑張りたいと思いますので、よろしくお願いします」という意気込みを伝えると印象がよく、熱意が伝わるでしょう。
・会社内はもちろん、会社の外でも応募企業の社員が見ている可能性があります。面接が終わった後も気の抜きすぎは要注意です。
・面接終了後、当日中にメールで御礼を伝えるのもよいでしょう。
・聞かれた質問と答えた内容は、忘れないうちにメモしておくようにしましょう。

 

面接でよく聞かれる質問一覧

全て準備する必要はありませんが、聞かれたらどのように答えるか考えておくとよいでしょう。

 

・希望年収を教えてください。

・残業や休日出勤は可能ですか?

・希望勤務地はありますか?

・転勤はできますか?

・他に受けている会社はありますか?

・転職先を選ぶうえで重視するポイントを教えてください。

・内定が出た場合、いつから働けますか?

・転職回数が多いのはなぜですか?

・離職期間には何をしていたのですか?

・これまでの仕事の中で、最も大きい失敗を教えてください。

・部下のマネジメント経験はありますか?

・○○語を使って仕事をした経験はありますか?

・長所/短所を教えてください。

・仕事をするうえで、大切にしていることは何ですか?

・周囲からどのような人だと言われていますか?

・座右の銘を教えてください。

・今後のキャリアプランについて教えてください。

・当社の商品やサービスをどう思いますか?

・この業界は今後どのようになっていくと思いますか?

・趣味や特技を教えてください。

・最近関心のあるニュースについて教えてください。

・休日はどのように過ごしていますか?

・旅行は好きですか?

 

質問への答え方のコツ

 

・突拍子もない質問をされた場合、焦って口から出まかせをいうよりも「ちょっと考えてもいいですか?」とひと呼吸おいてから答える方が好印象になります。

嘘を付くことは、自分にとっても企業側にとってもマイナスでしかありません。オブラートに包みつつも、正直に答えるようにしましょう。

・ネガティブな内容を伝える必要がある場合には、印象よく答えるために、【ネガティブ⇒ポジティブ】という順番を意識するとよいでしょう。逆にポジティブ⇒ネガティブの順番で話をすると印象が悪くなってしまいます。

 

例)「他に受けている企業はありますか?」と聞かれて、ある場合の回答

① 他に受けている企業はありますが、御社が第一希望です。

② 御社が第一希望ですが、他にも受けている企業があります。

⇒どちらの方がより印象がよく感じますか?

(①が「ネガティブ⇒ポジティブ」、②が「ポジティブ⇒ネガティブ」の回答例です。)

 

面接練習のポイント

面接練習は大事とよく言われますが、実際に面接練習を行っている人は少ないです。そのため練習をすればするほど差が付きやすくなります。

 

面接練習は一人でも構いませんが、イメトレではなく、本番と同じボリュームで声を出して練習するようにしましょう。エージェント等も積極的に活用するとよいでしょう。鏡の前もしくはスマホのビデオ録画などを活用しながら練習をし、客観的に振り返るようにしましょう。表情や身だしなみも問題がないかチェックしましょう。

 

用意した文章を丸暗記すると、思い出せない時に余計にパニックになる可能性があるため、エピソードとして回答全体をざっくり覚えるとよいでしょう。また、語学をアピールポイントにしている場合は、その言語でも面接の練習をしておくとよいでしょう。

 

つづいては「面接」対策~当日編~です。

 

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