11.「Web面接」のポイント
コロナ禍で導入が急増している「Web面接」。
対面での面接対策に加えて、準備が必要なことも多々あります。ここでは、Web面接に特化したポイントをお伝えして参ります。
Web面接について
Web面接とは、Zoom等のオンライン会議システムを利用した、オンライン上での面接のことです。Web面接を導入している会社では、1次面接はWeb、最終面接は対面という形を取っている場合が多いですが、最近では全てWebで完結というケースも見られるようになりました。また下記の通り、企業・求職者双方にとってメリットが大きいため、Web面接の導入は今後も進んでいくと想定されています。
<Web面接のメリット>
企業側にとっては、遠隔地から優秀な人材の採用が可能。また、面接場所の確保などの必要がなく、仕事の合間でも対応可能。求職者側にとっては、移動にかかる費用や時間が不要になり、遠隔地でも気軽に応募可能。
<Web面接のデメリット>
企業側・求職者側ともに、空気感が伝わりづらく、通信環境の影響を受けやすい。まだ、お互いに慣れていない。
Web面接で気を付けるポイント(事前準備編)
- デバイスはできればPC
・スマホは固定しにくく、画面も小さい - 使用ツールをダウンロード
・メジャーなツールはzoom。企業によっては、Skype, Microsoft Teams, Google Meet, 専用のオンライン面接システムなどを使用
・デバイスによってはアプリのダウンロードが必要になる
・ツールごとにそれほど大きな差はないので、zoomで準備をしておくとよい - イヤホン/ヘッドセットを準備
・PCの内蔵マイクと内蔵スピーカーは音質が悪い
・マイク付きのイヤホンやヘッドセットがおすすめ - カメラの準備
・カメラが付いていないデバイスの場合は外付けのカメラを用意する - ネットの接続環境を確認
・有線の方がネット回線は安定する
・接続が不安定になった時の対策も想定(スマホでテザリングなど) - アイコン画像やアカウント名を確認
・普段プライベートで使用しているアカウントを使う場合は、アイコン画像やアカウント名などがビジネスにふさわしいものに変更する - カメラを目線の高さに合わせる
・普段PCを使う高さのままだと、上から目線になりがち
・印象が悪いため、PCスタンドや本などで高さを調整する - 明るさを確認
・顔への光の当たり方は印象に大きな影響を与える
・照明の当たり方やカメラの設定を確認する - 背景を確認
・後ろに洗濯物が干してあるのが映るなど、生活感があるのはNG
・背景は無地の壁が望ましいが、場所の準備が難しい場合は、バーチャル背景やぼかしを設定する - リハーサルをする
・本番と同じ環境で、音声/カメラ/ネット環境などをチェック
・録画機能を使って、面接練習を行うとベスト
Web面接で気を付けるポイント(当日編)
- 接続場所
・静かでネット環境のよい場所を準備
・自宅が現実的だが、必要に応じてホテルの個室等も検討 - 身だしなみ
・対面での面接と同様スーツが基本
・カメラに映りこむ可能性も十分にあるため、下半身も油断せずに - 手元に必要なものを用意
・応募先企業に提出した書類のコピー全部
・ノート/メモ帳などの筆記用具
・通信トラブルなどがあった時のために緊急連絡先を確認 - 通知を切る
・特にスマホの場合は、面接中に通知音やバイブが鳴らないように設定 - スタンバイ
・10分前を目安に接続ができる状態にし、5分~開始時刻に入室
・担当者の入室許可があるまで、離れずに待機 - 繋がったら通信環境の確認と御礼
・「こちらの声は聞こえておりますでしょうか?」と確認する
・名乗ってから、面接の御礼を伝える。「〇時から面接の○○です。本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございます。」
・うまく聞こえない場合は、焦らずチャットで状況を報告 - リアクションはいつもの3割増しで
・対面の面談よりも感情が伝わりづらいため、リアクションは大きく
・笑顔、相づち、身振り手振りも大げさに
・聞き取れない場合には、分かったふりをせず聞き返す - 目線に気を遣う
・Web面接だからと言ってカンペを読んでいるとバレる
・画面ではなくできるだけカメラを見るように意識(可能な範囲で) - 簡潔に伝える
・オンラインでは、対面に比べて若干のタイムラグが発生するため、相手の話を遮りにくい
・そのため対面よりも簡潔な回答や、結論から伝えることを意識する - 退出
・お互いの質疑応答が終了したら、感謝を伝えてから退出
・電話のようにどちらが先に切るというルールはないため、終了したら、退出ボタンを押してスムーズに退出する
Web面接のまとめ
最も重要なことは、事前にツールに慣れておくことです。家族や友人、転職エージェントなど誰とでもよいので、実際に接続して、ネット環境やカメラ映り、音声などを事前に必ずチェックしましょう。また、実際に接続した状態でWeb面接の練習を行いましょう。その際には、ツールの録画機能などを有効に活用し、客観的に自分の面接を振り返るのがおすすめです。
慣れていない状態で面接に挑むと、接続トラブルで焦ったり、緊張したりして、本来の力が発揮できない可能性が高いです。また、Web面接が上手く進められないと、ITリテラシーが低いと見なされることもあります。事前の準備を怠らず、Web面接に備えましょう。
つづいては「内定~入社」の注意点についてご紹介いたします。