「ふらのワーケーション」レポート


 

 

いつも「やまとごころキャリア スタッフブログ」をご覧いただきありがとうございます。

 

やまとごころキャリアのスタッフで、当ブログの担当でもある私村山が、7月末に北海道富良野市で「ワーケーション実証」を行いました。

 

その際の活動内容や、ワーケーションの感想・課題などについて記事にしました。

 

 

ワーケーションに興味がある方、

ワーケーション制度の導入を検討されている企業の方、

ワーケーションプランを検討中の観光事業者の方、

 

ぜひ、本記事を参考にしていただけますと幸いです。

 

 

「ふらのワーケーション」のきっかけ

 

 

富良野滞在中にも「なんでワーケーションしているの?」「なんで富良野なの?」と聞かれることが多かったので、まずはそこから。

 

 

ワーケーションをしようと思った理由

 

・狭いマンションの一室でのリモートワークに息苦しさを感じ、場所を変えてリフレッシュしたかったため

・緊急事態宣言やまん防続きで、半年以上趣味の旅行ができていなかったため

・フルリモートで働いており、場所を問わずできる仕事であるため

 

 

富良野に決めた理由

 

・「ワーケーション実証費用助成金」を行っていることを知ったため

・北海道の大自然に癒されたかったため

・ちょうどラベンダーが旬の季節だったため

・ハイシーズンでも安価に長期滞在できる宿泊プランがあったため

 

「ワーケーション実証費用助成金」について

 

 

現在、富良野市では、市内消費の増加など地域経済の活性化を加速させるとともに関係人口の創出を図ることを目的とした「ワーケーション実証費用助成金」を制度化しています。

 

市外企業の社員等が、市内の宿泊施設に滞在し、テレワークや研修などの仕事と余暇を組み合わせたワーケーションを実証した場合、市内の宿泊費及びワークプレイス利用料の一部を助成する制度です。

 

 

宿泊費については、半額(上限1泊1万円)で最大7連泊分まで

ワークプレイス利用料についても、半額(上限1日3,000円)で最大5日分まで

の助成を受けることができます。

 

 

富良野市内に4連泊以上宿泊するなど、助成の要件や詳細などについては、下記よりご確認ください。

(※現在、緊急事態宣言発令中の地域やまん防発令中の地域からの来訪については、助成の対象外となっております。)

 

 

▼「ワーケーション実証費用助成金」について(富良野市WEBサイト)

http://www.city.furano.hokkaido.jp/docs/2021031700026/

 

 

富良野滞在中の視察・交流について

 

残念ながら、筆者はまん防地域在住だったため助成対象外でしたが、しっかりと感染対策を行った上で、7日間富良野に滞在することにしました。

(手洗い・うがい・マスク着用等の基本的な感染対策に加えて、富良野訪問の10日前から自主隔離を実施。)

 

また、同時期に札幌からの実証者の方がいらっしゃったため、市内の視察などにも同行させていただきました。

 

ここからは、富良野滞在中の視察や交流等についてご紹介していきます。

日本初のNPO法人「ふらの演劇工房」の視察

 

 

「ふらの演劇工房」は、特定非営利活動促進法制定後、全国認証第一号の特定非営利活動(NPO)法人で、演劇を通した心豊かなまちづくりを目指して、森に囲まれた劇場「富良野演劇工場」を拠点に活動しています。

 

今回の視察では、全国初の公設民営劇場として、2000年10月にオープンした「富良野演劇工場」を、工場長の太田さんに案内していただきました。

 

客席よりも舞台スペースを広く取っていたり、出演者・スタッフ専用のサロンであるグリーンルームを設置したりするなど、まさに「創り手のための劇場」で、奥行23mのステージは圧巻でした。

 

また、演劇を通してコミュニケーションの基本を身に着ける「コミュニケーションワークショップ」も体験させていただきました。

簡単なゲームを通して、言葉ではなくアイコンタクトや身振りなどで意思疎通を図り、コミュニケーションの難しさ、伝えることの大切さを学びます。

こちらについては、学校向け・企業向けの教育旅行としても提供をしているとのこと。

 

 

▼ふらの演劇工房

https://www.furano.ne.jp/engeki/

やぎカフェでリモートワーク

 

 

演劇工房の視察後、中富良野町にある「ドメーヌレゾン」内の「グリル&農家レストラン やぎカフェ」にて、リモートワークをさせていただきました。

目の前に牧場が広がるテラス席で、オンライン会議を行いましたが、雄大な自然と可愛いやぎたちに癒される最高の空間でした。

 

 

▼ドメーヌレゾン

https://domaine-raison.com/

「フラノマルシェ」の視察

 

 

「フラノマルシェ」は、地元で取れた農産物や富良野みやげの販売店舗と、地元食材を活かしたテイクアウト専門の飲食店と、イベント開催などができる多目的広場を備えた複合施設です。

運営会社である「ふらのまちづくり株式会社」の吉田統括マネージャーにご案内いただきました。

 

「北の国から」のロケ地や「ラベンダー畑」が有名な富良野ですが、これまで中心市街地には観光客を呼び込むコンテンツがなく閑散としていることが課題でした。

そこで、まちなかの賑わい復活を目的に2010年に「フラノマルシェ」をオープン。

2016年には来場者数が年間120万人を突破するなど、市街地の賑わいに大きく貢献をしたことで注目されています。(富良野市の人口は約2万人)

 

 

 

 

コンセプトは「まちの縁側」で、市民・商業者・観光客などが集い、交流の輪を広げる場。

施設内にはあえてレストランを作らず、買い物をした後に、まちなかの飲食店を利用してもらえるように情報発信を行っている、とおっしゃっていたのが印象的でした。

 

 

▼フラノマルシェ

https://marche.furano.jp/

旅館組合長との意見交換会

 

 

富良野市内の2つの旅館組合「富良野旅館業組合」「富良野北の峰旅館組合」の組合長との打ち合わせをセッティングしていただきました。

コロナ禍の現状や人材確保の課題などについて、意見交換をさせていただきました。

市長表敬訪問

 

 

富良野市の北市長にご挨拶をする場をいただきました。

富良野でのワーケーションの感想や、富良野滞在の感想について、お話をさせていただきました。

 

ワーケーションの推進をしていただき、本当にありがとうございます!

「北の国から」ロケ地視察

 

 

富良野と言えば「北の国から」ということで、ロケ地である「五郎の石の家」「拾ってきた家」の視察をさせていただきました。

 

実は私自身は「北の国から」を見たことがないのですが、未視聴の若い世代にも受けそうな、写真映えのする素敵な建物でした。

(とは言うものの、次回訪問するまでには「北の国から」を見ておこうと思います!)

 

 

▼富良野エリア「テレビドラマロケ地」一覧

https://www.furanotourism.com/jp/spot/spot_S.php?kid1=1&kid2=6&kid3=20

NPO法人「富良野自然塾」の体験型環境教育プログラム

 

 

脚本家倉本聰さんが塾長をつとめる「NPO法人富良野自然塾」主催の、体験型環境教育プログラム「46億年地球の道」に参加させていただきました。

 

ゴルフ場跡地のフィールドを森に還すことをコンセプトに、フィールド内にある「裸足の道」「石の地球」「46億年・地球の道」などをインストラクターと歩き、地球環境を体感的に考えるプログラムです。

プログラムの最後には、実際にゴルフ場跡地の固い地面をスコップで掘って植樹を行います。

 

地球の環境が人類登場後のほんのわずかな時間によって、大きく変わっていることを改めて実感。

日常的に環境について考える機会の少ない大人こそ、このプログラムを体験するべきだと思いました。

 

 

▼NPO法人富良野自然塾

https://furano-shizenjuku.com/

番外編:富良野・美瑛・旭川観光

 

 

休日には、ラベンダーで有名な「富田ファーム」、絶景を堪能できる「十勝岳望岳台」、自然の神秘「青い池」、THE北海道の景色「美瑛の丘」、白くまやアザラシで有名な「旭山動物園」などを訪れました。

 

都市部ではお目にかかれないような絶景の数々で、心身ともにリフレッシュできました!

 

 

ワーケーションの感想

 

富良野の素晴らしい自然はもちろん最高でしたが、それよりも印象に残ったのは、地元の方と交流し、たくさん意見交換をさせていただいたことです。

 

「体験型観光」や「地元の人と交流する旅」が近年注目されていますが、体験や交流を通して学びを得ることが、従来の観光と比べて満足度が高く、思い出にも残る旅になることを実感しました。

 

また、それが旅行者自身の学びだけではなく、地元の人たちにとっても、外からの新しいアイデアを吸収できる絶好の機会になるのではないかと思います。

 

 

 

 

今回のワーケーション実証では、富良野市のワーケーション担当の松野さんの計らいで、様々な施設の視察や地元の方との交流の場を用意していただきました。

 

こういった地元の方と旅行者の間に立つコーディネート役の存在も、ワーケーション成功の鍵なのではないかと思います。

 

そして、ワーケーションはただのワーク+バケーションではなく、「関係人口」の拡大、ひいては「移住」「サテライトオフィス誘致」「ローカルベンチャー」など「地方創生」に繋がる可能性を秘めているのではないかと思います。

 

 

一方で、課題に感じたこともあります。

 

 

課題

 

 

・現地での移動手段

 

富良野駅周辺は、徒歩圏内にコンビニやスーパー、飲食店などがあり不便は無かったのですが、観光地に赴くためには、車がないと厳しいと感じました。

 

 

・移動時間の長さ

 

今回は、自宅~成田空港(電車)、成田空港~新千歳空港(飛行機)、新千歳空港~札幌(電車)、札幌~富良野(バス)という移動をしたのですが、移動だけで半日かかってしまうため、移動日については有休を取得しました。

移動中にも仕事ができる環境があればよかったのですが、飛行機やバスの中で仕事をするのは難しかったです。

旭川空港を利用すると、空港から1時間弱で富良野に行けるのですが、LCCが就航していないため、交通費が高くなってしまうことが課題です。今後LCCが就航することを期待したいと思います。

 

 

・ワーケーション向けの宿泊プランの選択肢の少なさ

 

また、今回利用した宿泊施設は、連泊プランがあり、素泊まり・清掃無しでリーズナブルな価格で泊まれたので満足だったのですが、ネットで調べる限り、他のホテルでは同様のプランが用意されていないようでした。

地域としてワーケーションに取り組むのであれば、他のホテルでもワーケーション向けのプランがあると、旅行者のニーズに合った選択肢が増えてよいのではないかと思います。

 

 

・業務効率の低下

 

人によると思いますが、慣れない環境で100%の仕事をするのは、私にとっては難しかったです。

ネット環境については困ることはなかったのですが、大事な打ち合わせや集中が必要な作業については、ホテルに引きこもって作業を行わざるを得ませんでした。また、仕事が思うように進まず、ワーケーション前後は忙しかったです。

 

 

このように課題は感じたものの、家で仕事をしているだけでは絶対にできない、素晴らしい経験をさせていただいた7日間でした。

 

ぜひ、皆さまも富良野にワーケーションに訪れてみてはいかがでしょうか。

 

 

ワーケーション担当者からのメッセージ

松野さん

富良野市は、富良野・美瑛広域観光エリアの拠点として、夏のラベンダー観光をはじめ冬のスキーなど一年通して楽しむことができる国内有数の観光リゾートエリアで多様な宿泊施設も有しております。

 

こうした強みを生かし、観光で訪れるお客様だけでなく、リゾート地でテレワークされる方や社員研修等の受入先としての可能性もあることからワーケーション受入による関係人口創出に向けた取組を進めています。

 

パソコンを持ち込むリモートワークだけでなく、NPOが行うコミュニケーションワークショップやSDGsの視点に立った環境教育プログラムなど、人材育成やチームビルディングを高める企業研修向けの体験メニューも用意していますので、是非、富良野市にお越しいただき、これからのライフ&ワークスタイルを考え、ウェルビーイングに繋がる場所になると幸いです。

DATA

 

富良野市(ふらのし)

 

 

▼「ワーケーション実証費用助成金」について

http://www.city.furano.hokkaido.jp/docs/2021031700026/

 

▼北海道型ワーケーション(富良野市)

https://hokkaido-work-vacation.com/model-list/furano/

 

▼富良野美瑛広域観光推進協議会 ※1市4町1村の観光情報

http://furanobiei.hokkaido.jp/

 

▼ふらの観光協会 ※観光・宿泊情報など

https://www.furanotourism.com/jp/

 

▼リビングフラノ ※富良野市の移住サイト

https://furano-iju.com/

 

▼富良野ジョブスタイル ※富良野市内の求人サイト

https://furanojob.com/

 

 

 

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